平安時代、貴族が牛車(ぎっしゃ)に、ひと目で誰の車か分かるように、文様を付けたのが家紋の始まりです。
当時は、車輪をかたどったものが主で、ほかに水車紋、風車紋などがありました。

水車紋 風車紋









沢山ある文様にも一つ一つ意味があります。 例えばおなじみの唐草模様やツタ模様は、ツタがすくすく伸びる様子から子孫繁栄の意味を持つため、お祝い行事の帯の柄に用いられます。

唐草文様 ツタ文様

スズランやスイセンは、根に毒を持つのをご存知でしたか?昔は"毒は毒を征す"という事で、その花の文様の着物を身にまとって外敵から身を守ったと伝えられています。
言葉で表わさなくても、身につけている文様がその意味を伝えてくれる。日本人の美意識って奥深いですね。