2008年12月2日〜12月30日

中屋 長江口店  2階中屋菓寮にて


協同作品展   写真家:村上宏治    着付師:蓼原由美子

尾道の路地を、着物を着て散策してもらいたい。

尾道で、京都では味わえない風情と情緒を味わってもらいたい。

テーマを『和を愛でる』とし、"家族の絆"と"和の美"をご紹介できたらと、

そんな想いがシンクロし、この度の合作展となりました。

 


 

色

 

着物には日本らしい特長のある色の名が用いられています。 それら着物特有の色は、日本の伝統色ともいわれ、200から300種あるといわれています。 この内。半数ほどに植物の名がつけられています。 そしてその色の組み合わせを"襲の色目(かさねのいろめ)"と呼びます。 平安時代、当時の絹は非常に薄く裏地の色が表によく透けるため、独特の美しい色調が現れ、それを愛でるのも風情でした。

 

松の葉の帯

松の葉の帯

 松の葉は、年中緑を保つので気持ちが変わらない。 枯れて落ちても二つがくっついているので夫婦円満の意味があるといわれているとか。 縁起物の翁の爺婆が笹箒と熊手で掃いているのが松の葉・・・ おまえ百(掃く)まで わしゃ九十九まで(熊手) それで結納セットについているとか。 翁は松の精で、縁結びの神様と聞いたような気がします。


帯〆

帯〆について 

 江戸初期頃まで、半幅帯を結ぶのが一般的でしたが、それ以降から、遊郭の人達が、おしゃれを競い合い、帯の幅を広くしていきました。 広幅の帯が結ばれるようになった江戸末期に、芸者さんが帯び結びをいろいろ工夫していく中で、帯をとめるために帯揚げ、帯〆が作られるようになりました。 それらは着物や帯の引き立て役のようですが、着物には無くてはならないもの。この小物一つで着物や帯のイメージ、顔映りまでもがぜんぜん違ってきます。 着物の着こなしポイントに色合わせがありますが、難しく考えることはありません。 私たちの身の回りにある四季の色を合わせてみてください。 春で思い浮かべてみると、「春は桜のピンク」、「夏は山の緑」、「秋は栗の茶色」、「冬は ナンテンの赤」・・・たくさんありますね! その時々の色を使えばいろんな組合せで着こなしを楽しめます。



 

帯〆を変わり結びして

 

帯〆を蝶の様にあでやかに

 

 


 

振袖 

振袖

振袖の始まりは江戸時代の初期からだったとか・・・・ "長いものには神宿る"との思想と、娘の良縁を願う親の想いから、未婚の女性の着物の袖が段々と長くなったとも言われています。

 

家族っていいですね。 あつらえた着物を御先祖様に見てもらう。 着物を着る。 手を合わす。 家族で写真を撮る。 この一枚の写真の重さは、 やがて主人公だった彼女が母になるときでしょう。 家族・・・・その絆は深いものだと・・・・ いつもファインダーを覗きながら心が熱くなります。

 


 

『第12回茶論会 和を愛でる会場にて着物のお話』


期間中、会場にて第12回茶論会を開催し、「おしゃれ工房 昴」保阪真理先生にお越し頂き、着物のお手入れの仕方・帯の織りについて・繭からとれる糸のはなしなど、詳しく楽しくお話いただきました。

 

ごあいさつ  右:檸檬家 主宰 蓼原由美子  左:「おしゃれ工房 昴」 保阪真理先生

帯の織りについてのお話

 

繭からとれる糸について 風呂敷包みも展示しました

参加いただいた皆様 今回のお菓子  中屋さんのクッキーシュークリーム

 

展示写真をみて、お話に花が咲きます 帯 実際に触ってみせていただきました

 


 


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