蓼原 由美子(たではら ゆみこ)
2006年より尾道教室と瀬戸田の自宅で着付け教室と出張着付け「檸檬家」を主宰。 昔のように親から子へ、子から孫へと着物や作法が伝えられなくなった現代で、着付けや着物の素晴らしさをお伝えしてゆきたいと思っております。
〜包むを極める〜ふろしきの包み方〜
風 呂敷の結び方の基本は、「一つ結び」と「固結び(真結び)」の二つあり、それらを組み合わせることで色々な物が包めます。お中元、お歳暮などの箱物の贈り 物はもちろんのこと、瓶や、ちょっとした荷物・・・少し工夫するだけでスイカやバナナなどの包装しにくい果物まで手軽に包めるんですよ。珍しい包み方の場 合は、風呂敷ごとプレゼントしても喜ばれそうですね。
結び方一つで、帽子やポシェットなどの小物にも簡単に姿を変える、風呂敷は遊び心も秘めた優れものです。
「包」という漢字は身ごもった女性の姿から発祥しました。「包む」という行為には、その包まれるものを大切に、けがれがつかないように守る気持ちも込められてるんですね。